数学一人旅1 式の値
「式の値」という問題は多様ですが、一番基本となる問題を紹介します。これは易しい教科書では節末問題の中で扱う程度です。与えられた条件式を加工する方法にはいくつかの定型があるので、他の定型は別の項目で扱うことにします。
問題 のとき の値を求めよ。
この問題の,はとについての和と積で基本的な式なので基本対称式といいます。(とを入れ替えても和や積の値が変わらない ので対称式といいます)
この とのかたまりで様々な式を表すというのが問題です。
などとやってはいけません。なぜなら
ではなく だからです。
正解は ですね。
少し難しくしましょう。
類題① のとき の値
類題② のとき の値
類題③ のとき の値
類題①の解答 ですから
よって
類題②の解答 ですから
よって
類題①や②に登場する次の式は 重要な変形公式として記憶するとよいでしょう。
類題③で重要なことはとなり、 の にあたる箇所が文字ではなく数値
になることです。
これを憶えておけば